中国で不衛生なやり方でハクサイを漬けている動画が3月に韓国で報じられ、輸入キムチに対する不安が高まったことを受け、食品医薬品安全処は輸入食品の検査を強化していた。
今回の検査では、中国産キムチ289製品を対象に保存料やタール色素(合成着色料)、食中毒菌など5項目について調べたところ、15製品から食中毒菌のエルシニア・エンテロコリチカが検出された。
この菌は自然環境中にいる細菌で、低温(0~5度)でも発育できる。感染すると下痢、腹痛、頭痛などの症状が出る。
また、中国産の塩漬けハクサイ4製品のうち、2製品から保存料のデヒドロ酢酸が検出された。この保存料は韓国で漬物への使用が認められていない。
食品医薬品安全処はこうした不適格な製品の返送・廃棄措置を取り、同じ製品の輸入申告があった場合は精密検査を5回連続で実施することを決めた。輸出側である中国の政府に改善も要請した。
一方、同処は韓国国内に流通している輸入キムチ30製品とトウガラシ粉、みじん切りニンニクなどキムチの材料120製品を回収して検査した結果、中国産の冷凍みじん切りニンニク1製品が細菌数の基準値を超過していることを確認した。営業者に対し行政処分を出すとともに、今後、同製品の輸入申告があれば精密検査を5回続けて行う方針だ。
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