食品医薬品安全処(資料写真)=(聯合ニュース)
食品医薬品安全処(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の食品医薬品安全処は18日、3月から約2か月にわたり輸入食品に対する通関・流通段階の検査を実施した結果、輸入申告された中国産キムチ289製品のうち15製品から食中毒菌が検出され、中国産の塩漬けハクサイ4製品のうち2製品では韓国で許可されていない保存料が使われていたと発表した。通関段階でこうした不適格な製品を発見し、返送・廃棄措置を取るとともに、中国に検査結果を伝えて改善を求めた。

 中国で不衛生なやり方でハクサイを漬けている動画が3月に韓国で報じられ、輸入キムチに対する不安が高まったことを受け、食品医薬品安全処は輸入食品の検査を強化していた。

 今回の検査では、中国産キムチ289製品を対象に保存料やタール色素(合成着色料)、食中毒菌など5項目について調べたところ、15製品から食中毒菌のエルシニア・エンテロコリチカが検出された。

 この菌は自然環境中にいる細菌で、低温(0~5度)でも発育できる。感染すると下痢、腹痛、頭痛などの症状が出る。

 また、中国産の塩漬けハクサイ4製品のうち、2製品から保存料のデヒドロ酢酸が検出された。この保存料は韓国で漬物への使用が認められていない。

 食品医薬品安全処はこうした不適格な製品の返送・廃棄措置を取り、同じ製品の輸入申告があった場合は精密検査を5回連続で実施することを決めた。輸出側である中国の政府に改善も要請した。

 一方、同処は韓国国内に流通している輸入キムチ30製品とトウガラシ粉、みじん切りニンニクなどキムチの材料120製品を回収して検査した結果、中国産の冷凍みじん切りニンニク1製品が細菌数の基準値を超過していることを確認した。営業者に対し行政処分を出すとともに、今後、同製品の輸入申告があれば精密検査を5回続けて行う方針だ。


Copyright 2021YONHAPNEWS. All rights reserved. 40