文成赫、海洋水産部長官(画像提供:wowkorea)
文成赫、海洋水産部長官(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ソンヒョク(文成赫)海洋水産部長官は14日、日本政府の福島原発処理水の海洋放出決定に関連して、イム・ギテク(林基澤)国際海事機関(IMO)事務総長に韓国国民の不安と協力要請事項を盛り込んだ書簡を送った。

文長官は書簡で「日本政府の原発汚染水海洋放出決定は、最隣接国である韓国と十分な協議および了解の過程なく行われた一方的な措置」とし「周辺国の安全と全人類の共同資産である海洋に相当な危険をもたらす恐れがある」と指摘した。

続いて「福島原発の汚染水はすべての汚染源から海洋環境を保護し、保全しなければならないというロンドン議定書の目的に沿って処理されなければならない」と促した。

文長官は「IMOは海洋環境に関する論議を主導する国際機関として、国際社会が受け入れる方法で福島原発汚染水が処理されるよう、国際原子力機関(IAEA)と協力する案を検討してほしい」と要請した。

今回の書簡は、駐英国大使館を通じて林事務総長に直接手渡される予定だ。文長官の要請どおり、IMO当事国に書簡が回覧される場合、原発処理水の海洋放出問題に対する国際社会の関心を喚起することができるというのが海洋水産部側の説明だ。

海洋水産部は2019年、2020年ロンドン協約・ロンドン議定書締約国会議で福島原発の処理水に関し、当事国と積極的な情報共有が必要であり、隣接国と十分に協議するよう日本政府に要請した。これを通じて、中国・チリ・カナダなどから韓国の立場に同調する意見を引き出した。

海洋水産部は10月に予定された2021年ロンドン協約・ロンドン議定書遵守グループ会議や当事国会議でも福島原発処理水問題を引き続き論議していく計画だ。

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