きのう(12日)中国外務省によると、王毅 国務委員兼外相は前日 キルギスタン・ウズベキスタン・タジキスタンなどの中央アジア国家の外相とそれぞれ会談した。また同日に 韓正 国務院副総理は、トルクメニスタン副首相とオンラインでの通話会談を行なった。
このように 中国指導層が次々と中央アジアの国々と接触しているのは、米中葛藤の中 自国の味方を探すためである。特に 中央アジアは資源が豊富なだけに、中国にとっては重要な国々である。
中国は 米国側に立っているオーストラリアとの関係悪化により、ワイン・木材・牛肉などオーストラリア産の主要輸入品への関税を引き上げた。また 昨年10月から中国内の発電所と製鉄所に対する「口頭通報」で、オーストラリア産の石炭輸入を事実上「禁止」した。さらに中国は 今月5日、オーストラリアとの「戦略経済対話」を「無期限中断」することを明らかにした。
つづいて 王毅外相は今月10日、中国でトルクメニスタンのラシッド・メレドフ外相と会い「中国はトルクメニスタンを 天然ガス分野における長期的パートナーとみており、長期的で未来指向的な包括的協力方案について論議することを願う」と伝えている。
中国がオーストラリア産の天然ガスの輸入を減らし、その代わりにトルクメニスタンからの輸入を増やすという意図だとみられる。同日 米ブルームバーグ通信は、中国政府が 少なくとも2か所の天然ガスの輸入元に「オーストラリア産の製品を新規に購入してはならない」という指示を出したと報道した。
香港のサウスチャイナモーニングポスト(SCMP)は「エネルギーの安全を保障するために、ガスと石油の輸入場所を多様化することは、中国の14次5か年計画(2021年から2025年)の一部だ」と説明した。
一方 オーストラリアにとって 中国は最大貿易国であることから、経済的ダメージは相当なものになるという懸念が出ている。オーストラリアの対中輸出の割合は、2020年末で 全体の43%へと急騰している。特に 天然ガス・石炭の最大輸出市場は中国である。
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