新型コロナで史上最大の利益を出した任天堂も“半導体不足が心配”=韓国報道(画像提供:wowkorea)
新型コロナで史上最大の利益を出した任天堂も“半導体不足が心配”=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 新型コロナの世界的な大流行の恩恵により、昨年、過去最高の純利益を記録した日本を代表するゲーム会社・任天堂が、半導体チップ不足のためコンソールゲームの生産が遅れかねないとし、今年の利益を保守的に下方修正した。

 ブルームバーグ通信によると6日、任天堂は2020会計年度(昨年4月~今年3月)の売上高は前年比34.4%増の1兆7589億円を記録し、営業利益は81.8%増の6406億円を記録したという。

 特に純利益は4804億円と前年比で86%の伸びを示し、2008年の過去最高を12年ぶりに更新した。また、これは4000億円水準だった市場展望値も大きく上回った。

 主力コンソールゲーム機の任天堂スイッチの販売台数は前年度比37%増の2883万台に達し、ゲームソフトの販売も『どうぶつの森』などを中心に大幅に増加した。また、利用者間で交流できる有料会員の増加も純益の増加に寄与した。

 しかし、任天堂は21会計年度の見通しを売上高が前年度比9%減の1兆6000億円、純利益は29.2%も激減した3400億円と保守的に提示した。連結営業利益の予想値も前年比22%減の5000億円と見込んだ。

 任天堂のスイッチ販売台数も同様に、昨年より11.5%減少した2550万台、ソフトウェアの販売額の場合、17.7%減の1億9000万台へと引き下げた。

 任天堂の古川俊太郎代表はこの日、アナリストたちとのカンファレンスコールで「任天堂は広範囲な部品不足と競争社のソニーやマイクロソフト(MS)などの新作ゲーム機の中でもモメンタムを維持している」とし、「新型コロナによって生産と出荷に問題が起こった場合、製品供給に支障が生じる可能性がある」と述べた。特に「半導体チップに対する世界の需要増加によって部品調達に障害が生じると、製品生産に影響を及ぼす」と懸念した。

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