韓国の産業研究院「韓国の製造業競争力は世界3位…コロナ危機でも経済を支える」(画像提供:wowkorea)
韓国の産業研究院「韓国の製造業競争力は世界3位…コロナ危機でも経済を支える」(画像提供:wowkorea)
韓国製造業の競争力は、ドイツや中国に次いで世界3位の水準であることが分かった。昨年、全世界がコロナ禍で最悪の経済危機に見舞われた中でも韓国経済は製造業が支え、成長率の下落を抑えたとの分析だ。

5日、産業研究院が発表した‘韓国の製造業競争力、コロナ経済危機を支える」の報告書によると、国連産業開発機構(UNIDO)が2018年指標を基準に分析し、昨年7月に発表した世界製造業競争力指数(CIP)で、韓国の製造業競争力はドイツ、中国に続いて世界3位を記録した。UNIDOが隔年で発表するCIPは、1人当たりの製造業付加価値、製造業輸出額など、8項目を評価した指数で、国別の総体的な製造業競争力を示している。

報告書は、昨年の各国の経済成果が製造業の発達程度に分かれる傾向を見せたと分析し、強い製造業を基盤に韓国経済は昨年の成長率の減少幅と失業率の増加程度は、それぞれG7国家平均の39%、15%水準に過ぎなかったと説明した。昨年、世界経済成長率はマイナス3.3%を記録したが、韓国はマイナス1.0%に止まった。

報告書によると、製造業の成長寄与度は昨年第2四半期(4~6月)マイナス1.6%ポイントに急落したが、第3四半期(7~9月)マイナス0.2%ポイント、第4四半期(10~12月)0%ポイントを記録した。昨年第3四半期マイナス0.8%ポイント、第4四半期マイナス1.0%ポイントを示したサービス業の成長貢献度を2四半期連続で上回っている。

研究院は韓国経済が強い回復力を見せる理由について「コロナパンデミックの影響により、内需拡大を通じた成長が難しい状況で、製造業競争力をもとに輸出が早く増えたため」と分析した。

特に業種別の貢献度を見ると、半導体、ディスプレー、石油化学などの主力産業が輸出を主導していることがわかった。これは韓国経済が危機局面で輸出回復力の高い産業構造を有しているという分析だ。

報告書は、コロナ以後、デジタル転換とエコ化に対するグローバル競争が加速化すると展望し、韓国経済は危機に強い構造を越え、ポストコロナ革新競争で優位を占める産業構造へのアップグレードを模索しなければならないと強調した。

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