去る27日に開かれた「日韓言論フォーラム」(画像提供:wowkorea)
去る27日に開かれた「日韓言論フォーラム」(画像提供:wowkorea)
「原発は 容易にエネルギーを得ることができるが、誤って使用すれば それにより苦痛の責任を伴うというメッセージを子孫に伝えるために、日本としては大変ではあるが 処理水をどこかに保管するのはどうだろうか」

「日本の処理水放流について反対するなら、韓国の処理水放流はどうなのだろうか。それは そのまま続けていくのか。それも禁止するのか」

「福島原発は象徴性があるのではないか。福島原発から放流される処理水が韓国より濃度が低いかもしれないが、それが施行されることで心理的に受け取るショックは異なる」

日韓関係が史上最悪だと言われる この時、去る27日に開かれた「日韓言論フォーラム」で、日本の言論人6人と韓国の言論人6人が 懸案に対して熾烈な舌戦を繰り広げた。先の対話は、日本政府による福島原子力発電所処理水の海洋放流決定に対する、両国の記者たちによる発言を整理したものである。

韓国の記者たちは、日本政府の処理水放流決定が 生態系に及ぼし得る影響を懸念し、これが韓国の食と安全への不安を生じさせていると批判した。

日本の記者たちは、そのような不安が日本内でも少なくないと伝えた。自身も海洋放流決定に反対していると明らかにした記者もいた。

ただ 同時に、韓国でも少なからずトリチウムを含んだ処理水を放流しているのに、このような態度は「矛盾した」ものではないかという指摘もあった。実際 韓国は、日本政府が毎年排出することにしたトリチウムより多くのトリチウムを、ウォルソン(月城)・コリ(古里)原発から排出している。

言論人にも国籍がある。法にしたがって判断する判事とは違い、言論人は国民感情と国益・時代精神・科学的事実など多様な観点で懸案に対する論調を定める。どれ一つとっても容易に捨てることのできない価値であるため、記事を書く過程で悩みを繰り返すのは、日韓の言論人双方とも同じである。

この日の討論会は、このような悩みを両国の言論人たちが腹を割ってぶつけるための機会であった。ある日本の記者は「韓国で原発事故が起き、その処理水を放流することになれば、日本政府は反対しないだろうか。そうではないと思う」と語った。また ある韓国の記者は「(韓国も原発から出ている処理水を海に捨てているのに、なぜ日本はだめなのか)科学的には適切だと思う」と理解を示している。

史上最悪の関係の中でも、互いに理解しようとする努力を諦めてはならないという理由がここにあった。

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