ムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領が今年初めに構想した「非対面会談」は、北朝鮮側の意向さえあれば実現が可能になるようである。
韓国統一部(省)は「4・27板門店宣言」3周年を迎える前日であるきのう(26日)、ソウルにある南北会談本部3階の大会議室に南北会談のためのTV会議室を設置し、「試演会」を行なった。北朝鮮側からは依然として何の反応もない状況だが、膠着した南北関係が好転する場合、すぐにでも会談が可能となるよう、対備しておくという次元ものである。今年上半期に、南北関係回復の旨を明らかにした韓国政府側の意志が改めて示された。
特に 統一部は、新型コロナウイルス感染症という特殊な状況の中、北朝鮮と非対面会議の必要性が高まったと判断し、昨年後半からTV会議室の設置作業を進めてきた。
統一部によるTV会議室の設置は、今後における北朝鮮との非対面会議に備えた次元のものであると同時に、新型コロナなどを理由に対話のテーブルに出てこない北朝鮮を引き入れるための窮余の策でもあるとみられる。文大統領は今年初めの新年の辞で「いつでも、どこでも会い、非対面の方式でも対話のできる我々の意志には変わりはない」として、北朝鮮に非対面対話を提起している。
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