増える変異ウイルスにワクチンへの憂慮高潮…ブースターショット確保に特段の措置を=韓国(画像提供:wowkorea)
増える変異ウイルスにワクチンへの憂慮高潮…ブースターショット確保に特段の措置を=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス感染症ワクチンを確保するための各国の競争が日に日に激しくなっている。韓国も「ブースターショット(Booster Shot)」用のワクチンの早期購入のような特段の措置が必要だという意見が出た。

ブースターショットはワクチン接種後、一定の期間が過ぎると減少する体内免疫力を再び上げる為、追加で抗原物質を投入する注射方法だ。コロナウイルスワクチンの体内抗体持続期間はまだ明らかになっていないが、1~2次接種を終えて6~12か月の間に3回目の接種をする案が挙がっている。

このような方法は強力な感染力を持つコロナウイルスの変異株発生時、新たな強化ワクチン開発前までの感染者の抑制のため、最後の方法になると評価を受けている。

20日、韓国の疾病管理庁中央防疫対策本部などによると、昨年10月以降、韓国国内で確認された変異ウイルスの事例は449件に達する。この中でイギリス型が338件、南アフリカ共和国型が51件、ブラジル型が10件だ。それ以外ではインド型9件がある。

また、特に変異している所が2か所以上である「二重変異」などで強力な伝播力を持ち、既存のワクチンを無力化することも起きると考えられるので、新たなワクチン開発とワクチンの強化など、事前備えが必要だ。

現在最善の方法は、新たな変異ウイルスに効果があるワクチンと治療薬を開発するまでは、既存のワクチンと治療薬の効果を最大化することだ。治療薬の場合、いくつかの中和抗体を一緒に使用するカクテル注射用法。ワクチンの場合、接種後再び追加の抗体を投与するブースターショットがある。

アメリカ政府とファイザー、モデルナは最近ブースターショットの研究開発及び準備の意思を明らかにし、ヨーロッパは既にファイザーと2022~2023年度18億回分の追加ワクチンの購入合意に入ったと知られている。現在、接種物量、導入競争だけでなく、来年度ブースターショットに対応する物量も必要だということだ。

まだ韓国政府はワクチンの抗体持続力などを明らかにしておらず、追加確保の有無を慎重に議論するという立場だ。しかし、各ワクチン製造工場ごとの生成量は限定的であるので、これから韓国国内ワクチン受給がさらに難しくなるといった指摘も出ている。接種計画を再点検しなければいけないという声も挙がっている。

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