韓国の鄭義溶 外相(画像提供:wowkorea)
韓国の鄭義溶 外相(画像提供:wowkorea)
韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)外相は中国を訪問し、王毅 国務委員兼外相と中韓外相会談を開く。チョン外相にとっては、就任後初の海外出張となる。

韓国外交部(外務省)は今日(31日)、チョン外相が来月2日から3日 中国福建省の廈門市を実務訪問することを明らかにした。2日の夕方に出国し、実質的な日程は3日に行われるものとみられる。

今回のチョン外相の訪中は、中国側の招請により実現した。チョン外相は王毅外相と会談・午餐を共にしながら、両者関係と朝鮮半島・地域および国際問題について 深く意見を交換する。

また 米中覇権対立が激化する状況の中での今回の中韓外相会談は、韓国政府の「バランス外交」が試される場になるとみられている。

去る18日(現地時間)米アラスカで開かれた米中高位級会談で、アントニー・ブリンケン米国務長官は「同盟国(韓国・日本)から、中国政府の行動に関する深い懸念を聞いた」とけん制球を投げたことに対して、王毅外相は「我々は、彼ら(日韓)が提起した不満を知らない。米国だけの見方ではないか」と言い返した。

特に “クアッド(Quad・日米豪印の4か国安保協議体)プラス”への韓国の参加など、米国によるインド・太平洋戦略への参加について、王毅外相がどんな意見を提示するか注目されている。

韓国政府としては、北朝鮮の弾道ミサイル発射などにより朝鮮半島の緊張が高まっている中、北朝鮮の挑発を抑制し 朝鮮半島情勢を対話の局面へと戻すことが当面の課題である。北朝鮮に対する中国の影響力が無視できない状況で、このようなことに関する話し合いが深くなされるものとみられる。今回のチョン外相の訪中には、ノ・ギュドク(魯圭悳)朝鮮半島平和交渉本部長も同行する。

一方 今回 会談の行なわれる福建省は、中国から台湾と近い場所であり、台湾・香港問題で米中が対立している状況において、その地理的重要性のある地域である。また習近平 中国国家主席が廈門市の副市長と福建省の副書記・福建省長を務めたという点で、習主席の政治的故郷だと言われる場所でもある。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 96