中国、米韓2+2会談を「注目」…中国包囲の米戦略で 韓国は「弱点」となる

中国のメディアは、米韓外交・国防相（2+2）会議の知らせを足早に報道している。

特に 民族主義の性向が強い中国官営メディア“環球時報”は、ソウルで一部のデモ隊が「日米韓3角同盟反対」、「クアッドプラスへの参加反対」などのピケットをもっている人々の写真を掲載し「韓国人たちが、米国の長官たちの訪韓を反対するデモをしている」と報道した。

また 環球時報の英字版である“グローバルタイムズ”は「韓国は、米国による中国包囲戦略において“弱点”になるだろう」と分析した。「政治的・経済的に中国に大きく依存しているため、米国が主導する中国封鎖のためのアジア同盟から距離を置くだろう」という見解である。

このメディアは、ロイド・オースティン米国防長官が「北朝鮮と中国の前例ない脅威により、米韓同盟は これまでにないほど重要だ」と強調したのに対し、ソ・ウク（徐旭）国防相は“中国”を言及せず「強力な対北抑止力と連合包囲体制を維持しなければならない」と語ったと伝えた。

これは 韓国が公に中国に対抗することをためらったことであり、日本とは異なり 中国包囲のための同盟に対して距離を置くという専門家たちの分析と、同じ脈略であるという指摘である。

中国の専門家たちは「韓国は、中国の助けなしには解決できない様々な構造的ジレンマに直面している」、「ジョー・バイデン米政権が北朝鮮に対して強硬な姿勢をとることによって、韓国が米国から一層 距離を置き、朝鮮半島問題への対応において中国側により傾くことになるだろう」と分析している。