ナッパー米国務副次官補(資料写真)=(聯合ニュース)
ナッパー米国務副次官補(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国務省のナッパー副次官補が2日、「韓米同盟平和カンファレンス」で演説し、韓米同盟をインド太平洋の平和と安全保障の要としながら、対中国の共同戦線を強調した。

 韓国と米国の元・現職の政府高官や軍幹部、専門家らが朝鮮半島平和と韓米同盟について話し合うカンファレンスは1、2の両日、ソウル市内で開催された。

 会議2日目にオンラインで参加したナッパー氏は、韓国にとって米国は2番目に大きい貿易相手国で投資国でもあると言及。米企業はこの数十年間、幅広い分野で韓国に投資してきたとし、「韓国の最大かつ最重要な産業の発展に寄与した」と強調した。

 韓米同盟を「血盟」と表現し、朝鮮戦争では北朝鮮と中国軍の攻撃に立ち向かったとも述べた。

 また、インド太平洋について、世界経済における重要性に触れながら「米国のインド太平洋戦略は(韓国の)文在寅(ムン・ジェイン)大統領の新南方政策とも完璧に重なり合うと思う」と強調した。さらに「今や韓米は同盟でなく家族」とした上で、「21世紀のさまざまな課題に対し、この関係を一層発展させるという意志は固い」と述べた。

 北朝鮮に対しては韓国、日本との2国間、あるいは3国間で安保と各分野の協力に引き続き取り組み、北朝鮮の核とミサイルの脅威に対応していく考えを示した。

 また、韓日関係に関し、「両国が建設的で生産的な関係を構築する道を見いだすことを願う」と促した。

 一方、エイブラムス在韓米軍司令官(韓米連合軍司令官兼務)は同会議で、「真の平和は強い力が前提となるべきだ」と述べ、韓米が団結すれば北朝鮮のあらゆる脅威を抑止できると訴えた。


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