党機関紙の労働新聞は30日、金委員長が29日に党政治局会議を開いたと報じた(同紙ホームページから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
党機関紙の労働新聞は30日、金委員長が29日に党政治局会議を開いたと報じた(同紙ホームページから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が前日に党政治局会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための防疫事業の不足点を指摘したと報じた。韓国北西部の小延坪島付近で公務員の男性が漁業指導船乗船中に行方不明となり、北朝鮮軍に射殺された事件については言及しなかったようだ。

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 同通信は不足点が具体的にどのような内容かは明らかにせず、会議では新型コロナの感染拡大状況について報告があり、防疫システムと秩序の維持を強調したと伝えた。

 これに先立ち、北朝鮮は25日、韓国公務員の男性の射殺事件について金委員長が謝罪を表明する通知文を青瓦台(大統領府)に送ったが、この事実は北朝鮮内部では公開されていない。

 このため、29日の党政治局会議ではこの事件について非公開でも議論されなかった可能性がある。

 また、公務員射殺事件で韓国社会の反発が強まっている時期に北朝鮮が改めて新型コロナウイルスの防疫問題を議論する会議を開いたのは、事件が防疫措置の過程で起こったものであることを強調しようという意図があるとの見方も出ている。


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