IMFは、韓国の中小企業の負債の半分は「危険負債」だと推定した(画像提供:wowkorea)
IMFは、韓国の中小企業の負債の半分は「危険負債」だと推定した(画像提供:wowkorea)
国際通貨基金(IMF)は、韓国の中小企業の負債の半分は「危険負債」だと推定した。危険負債とは、流動性リスクを招くほどに、企業の実績や資産規模に比べて負債が多いことを意味する。

IMFは、このような状況で金利の引き上げを突然実行する場合、企業利益が急減しながら非中小企業の危険負債もやはり2倍に膨れ上げる可能性があると警告した。このような中小企業の借り入れによる銀行の累積損失は、国内総生産(GDP)の2%にもなる可能性があるとみている。

今日(22日)IMFは「韓国の金融部門評価プログラム技術ノート」報告書で、先のことを明らかにした。この報告書は、新型コロナウイルス感染症が全世界に拡散する前である昨年6月と12月を基準としている。また 韓国の金融部門に対する全般的なリスクを把握し、評価したものである。

IMFは「総企業負債の4分の1(GDPの約28%)は“危険負債”であり、このうちの半分ほどは中小企業が含まれている」とし「中小企業全体の負債の約半分は危険負債であると推定され、ROA(総資産から純利益の占める割合)が1%未満の企業が保有していることから、銀行の財務諸表に深刻なリスクをもたらす」と指摘した。

また 中小企業の平均負債の割合は約60%となっていて、非中小企業(30%)に比べて高いと診断した。

IMFは「銀行によるストレステスト(不足の事態が発生した場合を想定して、金融機関の潜在的損失の可能性を測定しておくリスク管理手法)よると、このような中小企業の借り入れによる銀行の累積損失は、GDPの最大約2%になる」と伝えた。

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