激化している米中貿易戦争(画像提供:wowkorea)
激化している米中貿易戦争(画像提供:wowkorea)
米大統領選が、いよいよ残りわずか1か月あまりと差し迫っている。ドナルド・トランプ米国大統領が就任してから4年が経ったということであり、また 米中貿易戦争も4年が経ったということでもある。

トランプ大統領は就任直後から、対中貿易赤字を改善するとして、中国に対して無差別に関税爆弾を浴びせてきた。

それならば このことにより、米国の対中赤字は改善されたのだろうか。むしろより増えてしまった。

経済成長率も、中国が米国を圧倒している。去る第2四半期における中国の国内総生産(GDP)成長率は3.2%を記録したが、同期間 米国のGDP成長率はマイナス9.5%を記録している。これは大恐慌以降 最悪の数値である。

国の現経済状態が一目でわかるものが「通貨価値」である。中国の「人民元」の価値は最近 8週連続で高くなっている一方、米国の「ドル」はその価値が下がっている。

このような状況の中でも、米国は中国企業への攻撃に「オールイン」している。“TikTok(ティックトック)”やWeChat(ウィーチャット)が最近 そのやり玉にあがっている。しかしむしろ彼らを米国市場に進入させ、競争を通じて米国企業の競争力を育てることが「正しい対処法」だと、専門家たちは口を揃えている。

特に今回の貿易戦争で目立つのは、米国の対中攻撃は即興的で、無計画であることに比べて、中国の対応は一貫していて、冷静なことである。

米国は、自国の企業の被害を念頭に置かずに中国の攻撃を攻撃している。しかし中国はその反対である。また中国は冷静であるのに対して、米国は性急である。これは米国が失敗する可能性がより大きいということである。元来 追われるほうが、追うほうよりも「焦る」ものである。

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