台風9号の被害を受けた咸鏡南道を視察する金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
台風9号の被害を受けた咸鏡南道を視察する金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関・国家情報院(国情院)のシンクタンク、国家安保戦略研究院は17日に公表した報告書で、北朝鮮経済について、制裁、新型コロナウイルス、水害の三重苦で貿易・産業・財政・市場が同時に崩壊または混乱に陥る「パーフェクトストーム(未曽有の大嵐)」の状態になる可能性が高まっているとの見方を示した。パーフェクトストームは複数の危機が同時に起きることを意味する。 報告書は、国際社会からの制裁により北朝鮮経済が急激に委縮しているが、1990年代に食糧難と経済難で多数の餓死者が出た「苦難の行軍」のような状態にまで悪化してはいないとしながらも、その深刻さを指摘した。 国際社会の大規模な人道支援の必要性も提起した。 人道的危機が安全保障の危機へとつながらないよう大規模な支援プログラムを速やかに実施する必要があるとした上で、緊急性を考慮し、来年1月に予定される朝鮮労働党の党大会前のできるだけ早い時期を選択しなければならないとした。また、人道支援のための物資輸送、金融取引などについては一時的に制裁の猶予を検討する必要があると主張した。
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