現場で関係者から報告を受ける文大統領(左)=6日、漣川(聯合ニュース)
現場で関係者から報告を受ける文大統領(左)=6日、漣川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、北朝鮮から韓国に流れ込む臨津江の洪水調節機能を持つ郡南ダム(京畿道漣川郡)を視察し、現場関係者から集中豪雨への対応状況などについて報告を受けた。 現場関係者は「(北朝鮮の)黄江ダムが突然崩壊しても、最悪のケースまで検討しているため問題ない」と報告した。 黄江ダムは臨津江の上流にあり、北朝鮮は今回の集中豪雨により、韓国側に事前に通知することなく放流を行った。2009年に北朝鮮が同ダムを無断で放流し、漣川で住民6人が死亡する事故が発生したことを受け、南北はダムの放流時には事前に通知することで合意していた。 文大統領は「北側が黄江ダムの放流を事前に伝えていれば、このダムの水量管理におおいに役立つと思われるが、残念ながらそれがなかった」とし、「南北の合意が履行されていない状態」と指摘した。 文大統領は、気象情報と合わせて黄江ダムの放流を予想して水量を調節し、下流の地域に被害が出ないよう、関連自治体と協力するよう要請した。 文大統領は約20分にわたりダムを視察した後、集中豪雨の被災者が集まる避難所に移動し、住民やボランティアを励ました。
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