「脱北者3万人時代」のずさんな管理…根本的な解決策はないものか(提供:news1)
「脱北者3万人時代」のずさんな管理…根本的な解決策はないものか(提供:news1)
20代の北朝鮮からの脱北者が、韓国に定着して3年後に再び北朝鮮に戻る事件が発生し、韓国政府の脱北者管理対策に改善が必要だという指摘が出ている。

統一部によると28日、今年6月時点での脱北者の数は3万3600人余りである。その中で、所在の把握ができていない行方不明者は900人余りだ。また、過去5年間で、脱北者が再び北朝鮮に戻った事例は、2015年3人、2016年4人、2017年4人の計11件にのぼる。

最近、再び北朝鮮に戻った1996年生まれのキム(金)某氏は、2017年6月17日、ヘピョンリ(海坪里)ウォルポ海岸に泳いで韓国に入り、18日午前2時26分頃、キンポ(金浦)海兵第2師団の詰所に帰順したことが分かっている。その後、約3年間、韓国に定着して暮らし、今年6月12日に性暴行の疑いで警察の捜査を受けていたが、最近再び北朝鮮に戻ることを敢行した。

命をかけて脱北したが、犯罪に巻き込まれ、社会適応をすることができず、再び北朝鮮に戻ることになったというのが、金某氏の周囲の証言だ。これについて、脱北者個人の問題でもあるが、今後同じような事例を防止するために、政府レベルの脱北者管理対策を改善し、システムを補完しなければならないという意見が出ている。

世界北朝鮮研究センターのアン・チャンイル所長は、ニュース1との通話で「今回の事件は、脱北者個人の問題で、個人が明らかに悪かった部分がある」としながらも「一方で、政府レベルの脱北者管理システムを変える必要性がある」と主張した。
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