統一部がビラ散布団体の法人設立許可の取消し手続きへ＝韓国

韓国の統一部は29日、対北朝鮮へのビラ散布などを行った脱北者団体に対する聴聞会を開き、非営利法人設立許可の取り消し処分の手続きに入る。

統一部によると、今回の聴聞会対象団体は「自由北韓運動連合」と「クンセム」で、政府はこれらの団体に15日に処分事前通知書を発送した。

これに先立ち統一部は、「自由北韓運動連合とクンセムの2団体が、対北朝鮮へのビラを散布したり、米とUSBなどを入れたペットボトルを海に浮かべて北朝鮮に送ったりした」とし、「こうした行為は、南北間の緊張を高め、国境地域の住民の生命と安全に対する危険を脅かす」と指摘した。

特に政府は、団体の散布行為が民法38条に基づき、非営利法人の設立許可の取消し要件に該当するとし、2団体に対する法人許可を取り消し、警察に捜査を依頼する方針だと明らかにした。

聴聞会対象の脱北団体は聴聞会でビラ散布行為などに対する説明に乗り出す予定だ。

なお、クンセム側は聴聞会に出席するかどうかを明らかにしたものの、自由北韓運動連合は現在まで出席する意思を政府側に明らかにしておらず、欠席が予想される。