首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=(聯合ニュース)
首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、青瓦台(大統領府)で開いた首席秘書官・補佐官会議で、15日に実施された総選挙で与党が圧勝したことについて、国難克服のために力を合わせようという民意だとした上で「一にも二にも国難克服だ。国民の生命を守り、経済も再生させてこそ次がある」と話した。 また新型コロナウイルスがもたらした人命被害や経済や社会に与えた影響は第3次世界大戦と呼べるほど甚大であるとし、「世界経済は(1929年以降に世界を深刻な不況に陥れた)大恐慌以来の最悪の沈滞に陥っている」と指摘しながら「われわれはこの戦争の最も先頭にいる。必ず勝利して希望を作り出す。全幅の信頼を寄せてくれた国民の意思をかみしめ、国民を信じて大胆に進む」と強調した。 さらに文大統領は新型コロナによる国難を克服するために与野党が協力するよう求め、緊急災難(災害)支援金支給のための追加補正予算案の早急な処理、また経済状況によっては追加で出される可能性のある各種対策などに対する政界の協力を求めた。  その上で「恐れなければならない対象はウイルスではなく、国民のみ」とし、国民からの厳しい要求を受け入れ、政府と与党が無限の責任を負うという姿勢で、全力で国難克服に対応するよう指示した。 文大統領は「野党も知恵と力量で競争しながら、国難克服のために協力するよう願う」とし、「政府は野党の意見にも常に耳を傾ける」と強調した。 新型コロナに対する防疫については、「世界にとって希望となる国になる」とし、「国の全ての能力を集め、最も迅速で最も模範的にウイルス戦争における勝利をもたらす」と話した。 韓国で新たな感染者数が減少したことについては、「世界の状況を見ると、安心するにはまだ早い」とし、「われわれがウイルスを十分にコントロールできると判断するまで、防疫の基調を維持していく」との方針を明らかにした。 これは政府が先月22日から実施している「社会的距離の確保」の強化期間について、5月5日まで維持した上で一部制限を緩和するとの方針を発表したことに関連した発言と受け止められる。 文大統領は「われわれが防疫でしてきたように、連帯と協力で力を合わせれば、経済でも被害を最小化し、最もはやく危機克服に成功した国になることができる」とし、果敢な景気対応基調を続ける方針を示した。
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