大量検査VSターゲットを絞った検査、新型ウイルスの日韓戦は韓国が勝利?(提供:news1)
大量検査VSターゲットを絞った検査、新型ウイルスの日韓戦は韓国が勝利?(提供:news1)
パンデミック(世界的大流行)で猛威を振るっている新型コロナウイルスに対する韓国と日本の対照的な対応方法をめぐり、米国メディアは韓国を高く評価した。

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29日(現地時間)、ワシントン・ポスト紙(WP)によると、東アジアのライバル国である韓国と日本は、新型コロナウイルスに対して異なる方法で戦っている。韓国は「大量検査」で、日本は「ターゲットを絞った検査」である。

人口5000万人の韓国は、新型コロナウイルスの診断に迅速に着手し、世界的な評価を受けた。すでに39万4000人が検診を受け、このうち9583人の感染者を発見した。死者は152人である。

これに対し、人口1億2700万人の日本は約2万8000人を対象に検診を行い、1724人の感染者を発見した。

日韓両国における新型コロナウイルスに対する戦術は、このウイルスに対する最善の抑制策を模索している米国のような他の国にも大きな意味を持つ。

◇日本、すべての人を対象にした検診は資源の無駄…4日以上の症状が続く場合に検診:日本では4日間にわたり熱が続かなければ病院に行けない。これは本当に病気である人だけに限られた資源を効率的に集中するというものである。

東北大学大学院の医学系研究科微生物学分野・押谷仁教授は「それほど具合が悪くなければ、医療機関に行ってはいけない」と述べた。

数字だけ見ると、日本の政策は成功である。韓国や米国、多くのヨーロッパ諸国のように大きな影響を受けていないように見える。

しかし、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は、検診不足により、政府が新型コロナウイルスの感染状況を適切に把握していないと指摘した。また、虚偽の事実を持って国民を安心させていると指摘した。

彼が主張する内容は、日本国民の行動を見れば明らかである。今月は多くの東京都に住む市民が公園で花見をし、居酒屋やレストランには人が押し寄せた。政府の甘い抑制のため社会的な距離感が崩壊した。

◇韓国、検診による予防が重要…感染者の放置は非倫理的:韓国では政府が迅速に民間業者が開発した検診キットを承認し、病院の外だけでなく、屋外にもドライブスルー施設を設置して、数百か所の臨時検診所を設けた。

ソウル大学保健大学院ファン・スンシク教授は「適切な診断は、患者に感染のリスクを伝え、それに伴う予防措置を取ることである」と述べた。

韓国では、軽い症状でも認められた患者は、家族に感染させないようにすぐに隔離させる。また、400か所の「新生命治療センター」を設立し、患者の健康状態を確認し、必要に応じて、患者を集中治療室に迅速に移送させている。

ファン教授は「経路、追跡、治療などのアプローチは、医療システムに負担を与えることになるが、患者を暗闇の中に放置することは倫理的に問題があり、医学的にも非効率的である」と強調した。

◇事態が改善される韓国vsこれから影響が拡大する日本:最終的に韓国と日本の両国における新型コロナウイルスの対応方法は、どちらがより効果的であるか決定できる。

韓国では当初、発症者数が急増したが、最近の数週間において、新規感染者の発生速度は著しく遅くなっている。

韓国では29日、新規感染者数が105人に鈍化し、多くの人々が退院して家に帰った。

日本はこれまで新型コロナウイルスをよく制御してきたが、過去数日間は27日115人、28日194人、29日169人の新規感染者が発生し、加速化の兆しを見せている。

ワシントン・ポスト紙(WP)は23日、「日本政府の専門家委員会が、日本国内において新型コロナウイルス感染拡大の可能性を警告した後で、東京の街から人影がなくなり始めた」とし、韓国の対応方法を評価した。
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