韓国　けさのニュース（３月４日）

◇金正恩氏妹が初談話「火力訓練、自衛のため」　韓国を非難 　北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党委員長）の妹の金与正（キム・ヨジョン）党中央委員会第１副部長は３日に発表した談話で、金委員長が視察した火力打撃訓練について「自衛のための行動」としながら同訓練に懸念を示した韓国を非難した。北朝鮮は前日に２発の飛翔（ひしょう）体を発射しており、訓練はこれを指す。北朝鮮が金与正氏名義の談話を出すのは初めて。朝鮮中央通信が報じた。金与正氏は談話で同訓練について、「誰かを脅かすものではなく、自衛のため」と主張。訓練に懸念を示し、やめるよう促した韓国青瓦台（大統領府）を非難した。◇ロッテケミカルの工場で爆発　２６人搬送　４日午前３時ごろ、西部・忠清南道瑞山市のロッテケミカル大山工場で大きな爆発音とともに火災が発生した。従業員や近隣の住民など２６人が近くの病院に搬送され、治療を受けている。死者は出ていないという。消防関係者は、エチレンの原料であるナフサの分解工程で爆発が起こったようだとする工場側の説明を基に、正確な原因を調査中だと述べた。◇済州島沖で漁船火災　２人救助　４日午前３時２０分ごろ、南部・済州島の南東７４キロの海上を航行中のはえ縄漁船で火災が発生したとの通報があった。西帰浦海洋警察署によると、この船には韓国人３人、ベトナム人５人の計８人が乗っており、このうち韓国人船員２人は脱出して近くの漁船に救助された。残りの船員は見つかっておらず、捜索が行われている。◇マスクを最大限増産　薬局での公的販売も大幅増　政府と与党「共に民主党」、青瓦台は新型コロナウイルス問題に対応するためのマスク供給拡大策を議論し、補正予算案を早期に編成することで一致した。新型コロナウイルス災難（災害）対策安全委員長の李洛淵（イ・ナクヨン）前首相はマスクの生産量を最大限増やして配分の公正性を高めなければならないとし、青瓦台の金尚祖（キム・サンジョ）政策室長（閣僚級）は薬局での公的販売を大幅に増やす計画だと述べた。◇６０歳定年制導入　勤続年数増加も雇用伸び悩む　企業評価サイトのＣＥＯスコアによると、政府が６０歳定年制を導入してから大企業の雇用は３．８%増加し、平均勤続年数は１年長くなったことが分かった。定年は５年延長されたが、雇用は期待通りの効果が得られず、勤続年数は雇用を延長した期間ほど増えなかった。ＣＥＯスコアは「定年が伸びた分、新規雇用を縮小し、３０～４０代の早期退職者が増えた影響とみられる」と説明した。