集団感染が発生した慶尚北道清道郡の病院(資料写真)=(聯合ニュース)
集団感染が発生した慶尚北道清道郡の病院(資料写真)=(聯合ニュース)
◇新型コロナ 1日で感染者231人増え計833人 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを巡り、韓国の中央防疫対策本部は24日、この日午前9時から午後4時までに新たに70人の感染が確認されたと発表した。午前中に発表された161人を合わせると、1日で感染者は231人増えた。韓国での感染者数は計833人となった。新たに感染が判明した70人のうち、53人は南東部の大邱市(41人)と慶尚北道(12人)で確認された。このほか、釜山市で12人、京畿道で2人、ソウル市、大田市、蔚山市でそれぞれ1人の感染が確認された。集団感染が発生した新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱市の教会と関わりがある感染者はいない。◇文大統領「大胆な財政投入必要」 補正予算の編成検討指示 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、青瓦台(大統領府)で行った首席補佐官・秘書官会議で「企業の被害を最小限に抑え、国民の消費や萎縮した地域経済を回復させるためには大胆な財政投入が必要」として、必要なら国会の協力を得て補正予算の編成を検討するよう指示した。指示を受け、補正予算の編成に向けた議論が本格化する見通しだ。与野党も補正予算の必要性については賛同している。◇国会ストップ 最大野党幹部が急きょウイルス検査へ 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が国会議員と接触していたことが明らかになり、24日の国会本会議が急きょ中止になった。与党「共に民主党」と最大野党「未来統合党」はこの日、本会議の順延に合意し、25日以降の日程については今後協議することにした。この日午前、新型コロナウイルス感染者と接触した未来統合党の沈在哲(シム・ジェチョル)院内代表らがウイルス検査を受けることになり、共に民主党の李仁栄(イ・インヨン)院内代表が沈氏に本会議の順延を提案したとされる。 ◇新型コロナで「韓国売り」 総合株価指数約4%下落 新型コロナウイルス感染者が急増している影響を受け、24日の韓国株式市場で韓国総合株価指数(KOSPI)は4%近く急落し、2080を割り込んだ。この日の取引は前営業日と比べ48.80ポイント(2.26%)安の2114.04で寄り付き、下げ幅を拡大して同83.80ポイント(3.87%)安の2079.04で取引を終えた。◇北朝鮮も感染防止に懸命 外国人約380人を隔離 中国だけでなく韓国でも新型コロナウイルスが猛威を振るう中、北朝鮮が外国人の隔離措置を取るなど、対策を一層強化している。朝鮮中央放送は、「全国で外国人約380人が隔離されたほか、外国からの出張者と接触者、異常症状を見せる人たちに対する隔離および医学的な観察と、あらゆる単位での検診事業がより強化されている」と伝えた。隔離措置が取られた外国人は、平壌に駐在している外交官や、貿易などのために訪朝した人たちとみられる。 ◇ソウル市 職員の時差出勤制施行 政府が感染症の危機警報を最高レベルの「深刻」に引き上げたことを受け、ソウル市は職員の時差出勤制などの新たな対応策を発表した。同市によると、新型コロナウイルスの防疫に携わる職員と各部署の最低限の職員を除く70%以上の公務員は午前10時に出勤し、午後7時に退勤する。市内の25の自治区や関連機関の計4万2000人が時差出勤の対象となる。
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