会見する鄭銀敬本部長(資料写真)=(聯合ニュース)
会見する鄭銀敬本部長(資料写真)=(聯合ニュース)
◇経路不明の感染者発生 新型肺炎で政府「新たな局面に」 新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、韓国政府の中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は18日に記者会見で、国内外の状況を踏まえると、国内でも新型肺炎の発生が「新たな局面」を迎えているとの認識を示した。韓国国内では16日から18日にかけ、海外渡航歴がなく感染経路が分かっていない3人の感染者が見つかった。◇クルーズ船乗客移送の韓国大統領専用機 羽田に到着 新型コロナウイルスの集団感染が発生し、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船している韓国人と日本人配偶者を韓国に移送するため、韓国政府が派遣した大統領専用機(空軍3号機)が18日午後2時50分ごろ、羽田空港に到着した。韓国から出発する時点で同機に搭乗を希望する人は5人だったが、2人増えた。在日韓国大使館によると、7人は同日午後9時ごろに下船し、韓国政府が準備した車両で羽田空港に移動する。大統領専用機は19日早朝に離陸し、同午前8時ごろソウルの金浦空港に到着する予定だ。◇韓国の新型肺炎感染者 1人増え31人に 中央防疫対策本部は新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、新たに1人の感染が確認されたと発表した。感染が確認されたのは海外渡航歴のない60代の女性で、韓国での感染者数は計31人となった。女性は南東部の大邱市内の保健所で検査を受け、陽性が確認された。国の指定した病院で隔離治療を受けているという。防疫当局は女性の感染経路や接触者などについて調べている。◇文大統領 新型肺炎「経済に打撃、特段の対策を」 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日の閣議の冒頭、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が韓国経済に与える打撃を非常事態と認識しなければならないとした上で、「政府が取り得るすべての手段を動員する特段の対策」を講じるよう指示した。企業の被害を最小限に食い止める強力な支援策の準備、中小企業と小規模事業者への特別金融支援や税負担軽減などの措置の検討を促す一方、企業の投資活性化に向けた優遇措置の拡大と思い切った規制改革案の検討も指示した。◇前大統領秘書室長 特使としてUAE訪問 外交部は、文在寅大統領の最側近の一人で前大統領秘書室長の任鍾ソク(イム・ジョンソク)アラブ首長国連邦(UAE)特任外交特別補佐官を団長とする大統領特使団が、韓国とUAEの協力強化のため18~20日に同国を訪問すると発表した。特使団は今年、国交樹立40周年を迎えた両国関係をさらに強化するため、UAEの政府高官と政治、外交、経済、国防など幅広く両国間の実質的協力策について話し合う予定だ。
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