「千里眼2B号」(科学技術情報通信部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
「千里眼2B号」(科学技術情報通信部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】東アジア上空における粒子状物質(PM)の移動を観測できる韓国の静止環境観測衛星「千里眼2B号」が、19日午前7時18分ごろ(日本時間)に仏領ギアナのギアナ宇宙センターから欧州アリアンスペースのロケット「アリアン5」で打ち上げられる。韓国科学技術情報通信部が18日、伝えた。

 千里眼2B号は、朝鮮半島上空約3万6000キロの静止軌道からPMや大気汚染物質を観測する世界初の環境観測衛星。韓国政府は、この衛星で朝鮮半島周辺海域の赤潮や石油流出なども観測し、海洋環境の保護や水資源管理、海洋の安全などにも役立てる計画にしている。

 千里眼2B号は韓国から空路で運ばれ、今月6日にギアナ宇宙センターに到着した。19日の打ち上げ後、1か月ほどで静止軌道に到達する見通し。10月からは赤潮などの海洋環境情報を、来年からはPMなどの大気環境情報を観測し、朝鮮半島にデータを送る。

 観測範囲は日本からインドネシア北部、モンゴル南部まで。フィリピン、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナム、シンガポールなど計13カ国・地域が範囲に含まれる。


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