静まり返った現代の蔚山工場(資料写真)=(聯合ニュース)
静まり返った現代の蔚山工場(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスによる肺炎の影響で中国からの部品供給が止まり休業中の韓国・現代自動車と子会社の起亜自動車の工場が11日から順次稼働を再開する。 自動車業界によると、現代は11日に南東部の蔚山第2工場から稼働を再開させる。12日にはほかの工場も全て正常に稼働させる。 起亜も11日からソウル近郊・京畿道の華城工場を、12日からはそのほかの全工場を再稼働させる予定だ。 韓国自動車業界は自動車用組み電線(ワイヤーハーネス)の在庫不足で生産に支障を来していた。韓国に輸入されるワイヤーハーネスは87%が中国製で、対中依存度が高い。新型肺炎の感染拡大で中国からの供給が滞り、韓国完成車メーカーでは世界的な供給網が整っている韓国GMを除く現代、起亜、双竜自動車、ルノーサムスン自動車がそのあおりを受けた。 一方、現代と起亜の中国現地工場は防疫を強化し、生産設備などを点検後、17日から稼働を再開する。 ただ、中国内で新型肺炎が収まったわけではないため完全な正常化を期待するのは難しいとの見方もある。 自動車業界の関係者は「中国の部品工場が正常に稼働すれば生産速度は少し遅くなるかもしれないが、休業せずに車両生産が正常化することを期待する」と述べた。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 0