18年の演習に参加した韓国海軍の艦艇=(聯合ニュース)
18年の演習に参加した韓国海軍の艦艇=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の軍当局が2月末にタイで始まる多国間軍事演習「コブラゴールド」への不参加、または派遣規模の縮小を慎重に検討していることが9日、分かった。同演習に数百人の兵力や艦艇、装甲車8台などを派遣する予定だった。韓国政府と軍の複数の消息筋が明らかにした。 韓国の国防部が今週初め、最終的な方針を決める見通しだが、不参加が有力とされる。 コブラゴールドは1982年から米太平洋軍司令部(現在のインド・太平洋司令部)とタイ軍司令部の主導で毎年実施されている。韓国軍は2010年から参加している。 タイでは新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が7日基準で世界で3番目に多い25人に達している。隣接国のシンガポールでは30人の感染が確認されている。韓国空軍は11~16日にシンガポールで開かれるエアショーへの参加を取りやめた。 コブラゴールドへの不参加を検討しているのは、新型コロナウイルスの感染が東南アジアに拡大しており、制限された空間で多くの兵力が数十日を過ごす艦艇の通風システム上、現地で問題が発生する恐れがあると判断したためだ。艦艇で感染者が出る場合、感染が一気に広がる懸念がある。横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で数十人の感染者が発生したのも、船舶の通風システムと無関係ではないとの指摘がある。 韓国軍関係者は「万一、風邪の症状がある兵士がいれば、新型コロナウイルスかを確認するため、全員を隔離しなければならない状況が発生する」と説明。別の関係者は「軍は万一の事態まで考慮しなければならず、慎重に検討している」と述べた。 中国は今年のコブラゴールドには参加しない方針という。
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