19日には辛格浩氏の妻の重光初子氏、東主氏、東彬氏など創業家の一族が集まった(ロッテグループ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
19日には辛格浩氏の妻の重光初子氏、東主氏、東彬氏など創業家の一族が集まった(ロッテグループ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】ロッテグループ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏が19日に死去したことを機に、同グループの経営権を巡り骨肉の争いを繰り広げた兄弟が対面した。 20日朝、まず次男の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長が斎場に入り、続いて長男の辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)ロッテホールディングス(HD、本社・東京)元副会長も到着した。2人は喪主を務め、共に弔問客を迎えた。両氏は臨終の場にも共に立ち会ったという。 経営権を巡る争いで疎遠になった兄弟が同席していること自体が話題になっている。 創業家の一族が集まった様子をロッテグループは写真で公開した。  東主氏と東彬氏は、2018年10月に朴槿恵(パク・クネ)前大統領らへの贈賄罪に問われた東彬氏の二審判決公判で顔を合わせてから約1年3か月ぶりに再会した。 父親の死を機に物理的な距離を縮めた様子を見せていることから、今後関係改善が進むとの期待が生まれている。 一方で、和解が期待できるほどの状況変化はないとの指摘もある。 特に東主氏がロッテHDの役員への復帰を目指している点が変数となる。  東主氏は昨年、東彬氏に対し、日本ロッテは自身が、韓国ロッテは東彬氏が経営することで争いをやめるよう数回にわたり提案したと明らかにした。 当時ロッテ側は、和解のためではなく、経営陣に復帰するための提案とみて否定的な反応をみせた。 兄弟を結びつけていた父親が不在となった状況で、東主氏が経営陣への復帰を求め続ければ、関係改善はこれまで以上に難しくなるとの見方も出ている。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 0