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平壌での試合にあたり、大韓サッカー協会は選手の疲労を軽減しようと陸路やチャーター便などいくつかの移動方法を提案したが、北朝鮮側は中国・北京を経由する方法を譲らなかった。そのため一行は13日午後に仁川空港から北京に出発した。
北京で選手は全員、携帯電話を韓国大使館に預けた。また、トレーニングウエアやソックスなど韓国から持ち込んだものを北朝鮮に置いてきてはいけないという説明も受けた。
試合前日の14日に平壌入りした後、選手は試合や練習などの公式日程以外は宿泊先の高麗ホテルでのみ過ごした。持って行った食べ物は、事前に届け出をしていなかったという理由ですべて没収され、ホテルで提供される食事だけを取った。
崔氏は「ホテルの従業員は、ホテルの規定とどう行動すべきかを説明した後はほとんど話さなかった。目を合わせようともせず、質問にもあまり答えなかった」と伝えた。ホテルの外に出られず、外部の人も入ってこれなかったという。インターネットも使えなかった。
選手は外部と切り離されたような状態でホテルにいた。ただ、主将の孫興民(ソン・フンミン、英トットナム)は「試合前日に現地に入り疲れていた。ホテルにいるしかなかったため、しっかり睡眠を取れて良かった」と振り返った。また、携帯電話がなかったおかげで、選手同士で試合に関することをはじめ、さまざまな話を交わせたという。
韓国代表とクラブチームの試合で世界中を転戦する孫にとっても、3日間の平壌遠征はめったにない経験となった。孫は「常に良い遠征というわけにはいかない。選手とスタッフ、全員が苦労した」としながら、「今回の北への遠征は忘れられそうにない」と語った。
韓国代表の主将、孫興民=(聯合ニュース)[
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