韓国は昨年11月、開発中のロケット「ヌリ」に搭載される液体燃料エンジンの性能を検証するための試験用ロケット打ち上げを成功させた。全羅南道・高興の羅老宇宙センターから打ち上げられた試験用ロケット(韓国航空宇宙研究院提供)=(聯合ニュース)
韓国は昨年11月、開発中のロケット「ヌリ」に搭載される液体燃料エンジンの性能を検証するための試験用ロケット打ち上げを成功させた。全羅南道・高興の羅老宇宙センターから打ち上げられた試験用ロケット(韓国航空宇宙研究院提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の科学技術情報通信部は1日、2019年度(1~12月)の科学技術・情報通信技術(ICT)分野の研究開発(R&D)事業総合施行計画を発表した。 科学技術・ICT分野のR&D事業には今年4兆3149億ウォン(約4272億円)が投入される。内訳は基礎研究に1兆2114億ウォン、基幹研究に1兆4272億ウォン、ICTのR&Dに7190億ウォン、R&D事業化に1609億ウォン、人材育成に1820億ウォン、R&D基盤造成に6144億ウォン。 同部は研究者の自主性・創造性の極大化に向け、研究者主導の基礎研究に前年比2288億ウォン増の1兆2006億ウォンを投じる。ICT分野も研究者の創造的アイデアを反映できる提案依頼書(RFP)公募制を新設する。 文在寅(ムン・ジェイン)政権が掲げる「革新成長」の支援に向けては基幹技術の開発への投資を拡大する。 バイオ分野の予算は3954億ウォンで、前年比5.5%増額した。新薬開発や精密医療技術の開発に関する事業を新たに始める。 ナノ素材分野の予算は前年比3.2%増の1106億ウォン。既存の技術の限界を突破する技術や新たな基幹技術の開発支援などを拡大する。 水素エネルギーに関する次世代技術の開発も新たに支援する。水素エネルギーの革新技術の開発に102億ウォン、気候変動に対応する技術開発(燃料電池)に108億ウォンをそれぞれ投資する。 また、宇宙ロケットの開発と独自の衛星技術の確保に40億ウォンを投入する 同部関係者は「今年の科学技術・ICT分野のR&D事業総合施行計画は研究者中心のR&D、革新成長、第4次産業革命への対応、雇用創出などを戦略的に支える。究極的にわが国の科学・経済・社会の発展と国民の暮らしの質の向上に寄与するだろう」と話している。
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