韓米は定例安保協議で有事作戦統制権の移管などを話し合う=(聯合ニュース)
韓米は定例安保協議で有事作戦統制権の移管などを話し合う=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】韓米軍当局はワシントンで31日に韓米定例安保協議(SCM)を開き、米軍主導の韓米連合軍から韓国軍への速やかな有事作戦統制権の移管、韓米合同軍事演習の見送りなど軍事懸案を話し合う。 韓国国防部によると、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とマティス米国防長官は ▼「条件に基づく有事作戦統制権の移管」推進▼韓米合同軍事演習の実施案▼朝鮮半島の非核化と平和定着に向けた協力策 ――などを協議する。 今回の協議を機に、韓米は有事作戦統制権の移管後に韓国軍が主導する連合指揮構造を編成する案に合意するとみられる。移管後に今の韓米連合軍司令部に似た形態の連合軍司令部を編成し、韓国軍の大将が司令官、米軍大将が副司令官に就く案を協議中だ。現在の韓米連合軍司令部では米軍大将(在韓米軍司令官)が司令官、韓国軍大将が副司令官を務めている。 韓米は、2014年に合意した「条件に基づく有事作戦統制権の移管」という原則を維持しつつも、移管に備え、韓国軍主導の連合作戦遂行能力を検証する作業に拍車をかける見通しだ。 韓米はこの間、韓国軍の連合作戦遂行能力を検証する手順のうち、検証の前段階の評価を省略して初期運用能力(IOC)検証に入る案を議論してきた。この検証を来年から行い、続く2段階目、3段階目の検証がスムーズに進めば、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期が終わる2022年5月までに有事作戦統制権の移管が可能との見方も出ている。 韓米はあわせて、朝鮮半島の非核化と平和定着に向けた外交努力を下支えするため、今年12月に予定していた定例の合同空中訓練「ビジラント・エース」の実施見送りで最終合意する予定だ。北朝鮮が強い拒否感を示す同訓練を強行し、南北・朝米(米朝)の非核化対話に支障が出る事態を避ける。 一方で、連合防衛態勢を維持するため、韓米は北朝鮮を刺激しない従来と異なる形の合同空中訓練の実施を模索している。
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