握手を交わす金氏(左)とポンペオ氏(米国務省のツイッターより)=(聯合ニュース)
握手を交わす金氏(左)とポンペオ氏(米国務省のツイッターより)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は6月12日の開催を目指す朝米(米朝)首脳会談に向け、最終調整を行うとみられる北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長とポンペオ米国務長官の会談結果を注視している。

 青瓦台は朝鮮半島の非核化に加え、韓国と北朝鮮、米国による朝鮮戦争の終戦宣言を目指している。南北米首脳会談の可否は朝米会談で決まる可能性が高い。

 金氏とポンペオ氏は30日(米東部時間)、ニューヨークで約90分間、夕食会形式の会談に臨んだ。夕食会の雰囲気は伝えられていないが、相手の意向を探るため踏み込んだ議論を行ったとみられる。両氏は31日に本格的な協議を行い、「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」(CVID)と北朝鮮の体制保証などについて議論する見通しだ。

 トランプ大統領は29日、自身のツイッターに「(北朝鮮との)首脳会談、その他に関する交渉が進行中」と書き込んだ。ホワイトハウスは聯合ニュースに対し、朝米会談に合わせ、終戦宣言などのための南北米会談が開かれる可能性について「同盟国と引き続き調整している」と回答した。

 ただ、青瓦台は南北米会談の具体的な概要が出るまでは楽観的な予測を控えるなど、極めて慎重な姿勢を示している。青瓦台高官は31日、記者団に対し、南北米会談の開催について、「朝米会談の結果と連動している」と述べ、朝米会談で決まる問題との認識を示した。その上で「われわれが(南北米会談を)事前に準備したり、備えたりする考えはない」として、「通知が来るかどうかは分からないが、(北朝鮮と米国から)通知があれば準備する」と述べた。


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