夕日を背に進むクルーズ船=(聯合ニュース)
夕日を背に進むクルーズ船=(聯合ニュース)
【金浦聯合ニュース】韓国・ソウルを流れる漢江と黄海に面した京畿湾を結ぶ運河「京仁アラベッキル」を巡る金浦アラベッキルクルーズは、京畿観光公社が選ぶ10大FIT(個人観光客)体験観光コースの一つで、手軽に異国情緒を楽しむことができる。 乗船後、ビュッフェでの食事を終えると船は汽笛を鳴らして出発する。 船内ではすぐに公演が繰り広げられる。西洋人ダンサーによるはつらつとしたダンスやマジックショーが雰囲気を盛り上げる。 乗船客は東南アジアからの団体観光客が多く、異国的な雰囲気だ。肌寒い天気にもかかわらずデッキの上では観光客らがポーズを取っていた。スピーカーから流れる音楽に合わせ、軽く体を揺らす人も多い。 船上からの風景も見どころ。ポルトガル第2の都市、ポルトの有名なドン・ルイス1世橋にも並ぶ眺めだ。  このクルーズコースは、韓国のクルーズの中では最も多い16の橋を見ることができ、韓国最大の人工滝、アラ瀑布と河川周辺の「水郷8景」が楽しめる。 漢江と黄海をつなぐ京仁アラベッキルは、洪水により毎年被害を受けていた掘浦川に造られた。歴史をさかのぼると、800年前から付近の住民は洪水被害に苦しめられてきた。 環境団体などの反対意見もあったが、革新・保守政党とも与党時代に治水の必要性を理解し、掘浦川に運河を作るために努力してきた。 その結果アラベッキルが完工し、外国人観光客も恩恵を受けられるようになった。 年末には花火ショーも行われ、今月は忘年会ディナークルーズが毎日運航される。 毎年5万人が利用するディナー花火クルーズは、年末ムードに合わせて特別メニューや公演、花火大会や夜景ツアーが一度に楽しめ、ユニークな忘年会会場として人気を呼んでいる。また、昼食時間のクルーズならよりリーズナブルに楽しめる。 アラマリーナのヨットや水上レジャーも見逃せない。アラ金浦旅客ターミナルにはヨット、水上自転車などが楽しめる複合マリンスポーツエリアが設けられている。 ここを訪れると、まるで外国のように多くのヨットが停泊している姿を見ることができる。 ヨットのレッスンはビジターが4万ウォン(約4200円)、カヤックと水上自転車も7000ウォンで利用でき、毎年3月に開場する。 もう一つの楽しみは運河に沿って走れる自転車専用コースだ。 アラベッキルの両岸に伸びる自転車道路はソウルからも近く、多くのライダーが楽しむコースだ。 自転車はレンタル店で貸し出しており、1人乗りが1時間4000ウォン、2人乗りは6000ウォン。 アラベッキルクルーズの終点には現代プレミアムアウトレット金浦店がある。 約230のブランドが入るアウトレットは東南アジアの観光客にも人気が高く、クルーズを利用する観光客のショッピングコースとして定着した。年末を迎え、ライトアップされた大きなツリーがクリスマスムードを演出している。
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