文大統領(左)と習国家主席=(聯合ニュース)
文大統領(左)と習国家主席=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】来年2月に開催される平昌冬季五輪がスポーツ競技だけでなく各国の首脳による外交の場になるか注目が集まっている。 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今月初め、ロシア極東ウラジオストクで日本の安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領とそれぞれ首脳会談を行った際、平昌五輪の開催に合わせ両首脳を招待する意向を示した。7月にドイツ・ベルリンで中国の習近平国家主席と首脳会談を行った際にも、平昌五輪を機に訪韓するよう要請した。 文大統領は21日(米東部時間)、米ニューヨークの国連本部で国連総会の一般討論演説を行い、平昌冬季五輪を平和の五輪にするとし、各国の首脳を平昌に招く意向を示した。 外交部によると、現時点では五輪の開会式や閉会式に合わせ各国首脳が訪韓する計画は確定していないという。 ただ近隣諸国の中国や日本の首脳が来韓する名目は充分にあるとみられており、2020年に東京五輪が開催される日本の安倍首相や、2022年に北京冬季五輪が開催される中国の習主席は自国で開催される五輪の準備のため平昌五輪を視察する可能性もある。 日本メディアは7月、安倍首相が平昌五輪を機に訪韓することを前向きに検討していると報じた。1988年のソウル五輪には竹下登首相(当時)が来韓した。 米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題で韓中関係は冷え込んでおり、習主席の来韓は不透明だが、もし中国、日本、ロシアの首脳が来韓すれば各国が首脳会談を行う可能性もある。 また北朝鮮が平昌五輪に参加し、北東アジア各国の首脳が平昌に集まれば、世界の注目を集めることになる。平和の祭典である五輪の開催地で北東アジア各国の首脳が北朝鮮核問題の解決や、朝鮮半島の平和を目指す意志を発信する機会になるとの期待もある。 外交部当局者は「五輪が投げかけるメッセージが『平和』であるため、平和な朝鮮半島構築に向け五輪が重要な契機になるのではないかと考える」とし、「朝鮮半島の平和を求めるメッセージを全世界に発信し、そのための意志を結集するために大統領が各国首脳を招待した」と話した。 また「中国と日本は次期五輪の開催国であるため、平昌五輪を機に3カ国による北東アジアでの協力を目指すことができる」と説明した。 
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