展示会で点前が披露されている=31日、ソウル(聯合ニュース)
展示会で点前が披露されている=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国に茶道の魅力を伝え、両国の文化理解に取り組んでいる茶道裏千家のソウル出張所が来年で開設30周年を迎える。同所は開設30周年を記念し、在韓日本大使館公報文化院で記念展示会(5月25日~6月2日)を開いている。

 裏千家ソウル出張所は1988年に開所した。日本の茶道を伝える拠点として、アジアでは初めて開いたという。

 生徒数は約50人。開設当時は韓国人と韓国に在住する日本人が半々だったが、今や韓国人が3分の2を占めている。会社員や主婦、韓国茶道を学ぶ学生など多彩だ。両国関係が悪化しても、韓国人の生徒数が減るなどの影響はほとんどなく、草の根の交流を続けている。

 展示会に来場した韓国人の男子学生は「日本の茶道に興味があって訪れた」として、「韓服(韓国伝統衣装)を着て点前を披露する姿が斬新だった。これこそが両国の文化交流のあり方ではないかと思った」と話す。

 展示会では両国の茶道具や韓国人生徒の陶芸家が焼いた茶碗などの道具、裏千家ソウル出張所のこれまでの歩みを紹介する写真などが飾られている。また、立礼席で来場客に抹茶と菓子を振る舞っている。

  裏千家淡交会ソウル協会幹事長の韓銀実(ハン・ウンシル)さんは日本の茶道の魅力について「歴史があること」と説明する。「日本の茶道を学び、韓国の茶道の確立にも寄与できればと思う」と意気込んだ。


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