【ソウル聯合ニュース】日本人観光客に韓国の魅力を伝えようと、第一線で活躍する人たちがいる。韓国観光公社の日本チームのメンバーたちだ。 日本チームは1990年代初め、特定の国を専門とする独立した最初で唯一の組織として発足した。現在は林用黙(イム・ヨンムク)チーム長(54)とチーム員7人の計8人で構成されている。全員が日本専門家で、「たぶん、観光公社の中で一番忙しい人たち」(観光業界関係者)という。 林さんによると、日本チームは日本人観光客の誘致戦略づくりと観光地のPR、日本人向けツアー「Koreaご当地シャトル旅」を含め手ごろな価格で気軽に地方都市への一人旅ができるテーマ事業などを手がけている。  来韓日本人観光客は韓流ブームや円高の後押しもあり、2012年に350万人を超えたが、両国の外交関係悪化などの影響で減少傾向にある。昨年は中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大も重なり、約184万人に落ち込んだ。それでも今年2月、日本人観光客数は前年同月比で12年7月以来となる増加(1.3%増)に転じた。 林さんは「わずか1.3%にすぎませんが、とても前向きな結果として受け止めています。うれしくて、チームの全員が集まって『ビールパーティー』を開きました」と話す。 このところ、韓国を訪れる日本人観光客の約7割は個人旅行だ。個人旅行客を対象にしたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のPR活動を強化するとともに、両国民の相互理解を深めるための文化交流イベントや地方観光活性化にも力を入れている。 林さんに外国人に発信したい韓国の魅力を尋ねると、「過去と現代、自然が調和した地方」を挙げた。「今年のゴールデンウイークにはぜひ、地方の魅力を楽しんでください」と話す。中でも伝統家屋の韓屋が立ち並ぶ南東部の安東、きれいな海や新鮮な海産物で知られる南部の海洋都市の麗水と順天を勧めた。「一見、ひと昔前の日本を思わせるのどかな春の田園風景は、言葉では表せない魅力があります」とアピールした。 kimchiboxs@yna.co.kr
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0