韓国とアメリカが、北朝鮮に対する先制攻撃概念が盛り込まれた新たな作戦計画に署名を終えたことが、27日に明らかになった。(提供:news1)
韓国とアメリカが、北朝鮮に対する先制攻撃概念が盛り込まれた新たな作戦計画に署名を終えたことが、27日に明らかになった。(提供:news1)
韓国とアメリカが、北朝鮮に対する先制攻撃概念が盛り込まれた新たな作戦計画に署名を終えたことが、27日に明らかになった。

 複数の軍関係者によると、ことし6月頃にチェ・ユンヒ合同参謀議長とカーチス・スカパロッティ米韓連合司令官が、「作戦計画5015」に署名したという。

 米韓の軍当局は、1974年連合作戦計画5027を作った後、北朝鮮軍の主な軍事挑発などのきっかけごとに作戦計画を修正・補完してきた。

 作戦計画5027は、有事の際には軍事力の朝鮮半島前進配置である作戦計画5027-74、北進作戦と平壌(ピョンヤン)を包囲する5027-92、寧辺(ヨンビョン)核施設への先制打撃を含む5027-98などを改定した。

 作戦計画5015は、今後これらの作戦計画を統合して運用するという計画である。

 米韓は2000年代に入り、北朝鮮の長距離ミサイル開発など、核開発の兆候がはっきりしてきたため、韓国軍が北朝鮮軍の主な施設を先制攻撃できる作戦概念を補完してきた。

 今回の作戦計画5015は、特に北朝鮮に対する先制打撃の概念が相当のレベルで具体化されているという。

 軍関係者は「何の条件もなしに北朝鮮を攻撃するというのではなく、北朝鮮のミサイル攻撃を含めた全面戦争の兆候が明らかだと判断される時に、韓国軍が先に攻撃できるというだけだ」とし、「事実上の同時攻撃だと理解するべきだ」と述べた。

 作戦計画5015に盛り込まれた北朝鮮への先制打撃の概念は、最近米韓が明らかにしている「4D作戦概念」と合わせているものと見られる。

 米韓の国防部は、作戦計画5015署名の前であることし4月に米・ワシントンで開かれた第7回米韓国防統合協議体会議で、「4D作戦概念」を作戦計画に発展させるために別の組織である米韓抑制戦略委員会の発足に合意した。

 探知(detect)、防御(defence)、かく乱(distrupt)、破壊(destroy)を意味する「4D作戦概念」は、監視・偵察資産を活用した段階から、北朝鮮の移動発射装置及びミサイルを破壊するという作戦概念である。

 特にここには北朝鮮のミサイル発射など、全面戦争の兆候が明らかになると、韓国軍が先制対応レベルで先に攻撃できるという前提になっていると、専門家は分析している。

 すなわち、北朝鮮による全面戦争が起こった場合、北朝鮮のミサイル発射の可能性が現実化されたと見て、先に打撃できる余地をよりはっきりとしたと考えられる。

 米韓両軍は、最近行なっているウルチフリーダムガーディアンに初めてこの作戦計画を導入するという。

 一方、最近北朝鮮軍は地雷挑発以降、準戦時状態を宣告して実際に軍事的動きを見せた。新たに作成された作戦計画5015について確認と修正の必要性も提起されたと見られる。

 これに関して軍当局者は「戦時状況に備えて韓国軍の対応計画が知られると、敵にも準備する機会を与えることになる」と具体的な内容は明かさなかった。

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