【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・朝鮮人民軍の諜報機関、軍保衛司令部の指示を受け韓国内外でスパイ活動をした罪などで起訴された北朝鮮脱出住民(脱北者)に無罪が言い渡された。
 ソウル中央地裁は5日、国家保安法上の目的遂行・スパイ・特殊潜入の罪で起訴された被告を無罪とし釈放した。
 裁判所は「脱北者である被告が、韓国の手続き法上の知識がないまま弁護人の助けも借りずに取り調べを受けたため心理的に不安定で萎縮していた」と指摘。外部からの圧力などで虚偽の調書や供述書が作成された可能性があるとした上で、証拠として認めることはできないと判断した。
 元被告は2012年5月に保衛司令部の工作員に選ばれ翌年6月、指令を受け北朝鮮と中国の国境地帯で脱北ブローカーを拉致しようとしたが未遂に終わった罪で起訴された。
 昨年8月に脱北者を装って韓国に潜入し脱北者の動向を把握する活動をしていた罪にも問われた。


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