【仁川聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没事故で、仁川地検の特別捜査チームは26日、同船の運航会社・清海鎮海運の実質的なオーナー、兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者(73)の逃走を助けた疑いで、30代の女を逮捕したと明らかにした。女は兪氏と逃走生活を共にしたとされる。
 検察と警察は22日、兪氏と兪氏の長男を横領などの疑いで指名手配している。兪炳彦氏に関する情報提供への懸賞金は25日、当初の5000万ウォン(約500万円)から5億ウォンに引き上げられた。捜査機関の懸賞金としては過去最高額となる。検察関係者は「警察と協力し、兪氏父子の身柄確保に全力を挙げている。懸賞金が引き上げられてから情報提供の電話が増えている」と述べた。
 検察は兪炳彦氏が南西部の全羅南道・順天にあるサービスエリア付近に潜伏しているとの情報を入手し、現場に駆けつけたが、数日前に潜伏先を移したという。
 検察は同氏の逃走に必要な物品や架空名義の携帯電話を渡した疑いで、同氏が創設したキリスト教系新興教団の信者4人を逮捕している。

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