【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で拡大している家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)が非武装地帯(DMZ)に近い南東部の江原道まで拡大している。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が28日、国連食糧農業機関(FAO)の報告を引用して報じた。
 FAOの発表によるとDMZに近い江原道の共同農場で口蹄疫に感染した牛4頭が見つかった。
 FAOは北朝鮮の要請を受け今月13~24日に調査団を派遣した。
 北朝鮮はこれまで豚の口蹄疫感染は発表していたが、牛の感染を明らかにしたのは初めて。
 FAOは北朝鮮で豚の口蹄疫感染も依然拡大中だとして、検査や予防を支援するほか、関係者への教育も進める計画。
 北朝鮮は今年1月に平壌と南西部・黄海北道で口蹄疫が発生したと国際獣疫事務局(OIE)に報告。朝鮮中央通信は豚約3200頭が感染したと報じた。北朝鮮で口蹄疫が発生したのは2011年4月以来。
 韓国政府は北朝鮮に近い北部の江原道や京畿道一帯で口蹄疫の防疫作業を強化することにしている。

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