握手を交わすFA50李京秀次官補(右)と劉振民次官=21日、ソウル(聯合ニュース)
握手を交わすFA50李京秀次官補(右)と劉振民次官=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と中国は21日、ソウル市内で今年初めての高官級協議を行い、朝鮮半島情勢や北朝鮮の核問題などについて意見交換した。
 協議には韓国から外交部の李京秀(イ・ギョンス)次官補、中国から劉振民外務次官が出席した。
 劉氏は17~20日に北朝鮮を訪問しており、訪朝の結果を説明したとみられる。張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長処刑後の北朝鮮情勢などについて議論したとされる。
 張氏処刑後に中国の次官級高官が訪朝したのは初めて。中国の高官が訪朝直後にソウルを訪れるのも初めてだ。
 双方は北朝鮮の核問題について踏み込んだ意見交換を行った。劉氏は米中外相会談直後に訪朝しており、非核化問題などに関する会談の内容を北朝鮮側に伝えたとみられる。また北朝鮮のメッセージを韓国側に伝えるとともに、非核化問題をめぐる中国の構想を示したとされる。
 20日午後にソウル入りした劉氏は仁川空港で聯合ニュースの取材に対し、「北朝鮮と中朝関係や朝鮮半島の平和と安定の維持、朝鮮半島の非核化プロセスを推進する問題について虚心坦懐に踏み込んだ話し合いをした」と述べた。
 一方、この日の協議では日本の歴史認識をめぐり、双方が認識を共有することで一致。北東アジア情勢の安定のためには日本の姿勢の変化が必要との立場を再確認したもようだ。
 李次官補は協議の冒頭発言で、「劉次官が訪朝直後に韓国を訪れたのは、両国間の戦略的な疎通や協力が定着していることを意味する。複雑に絡み合う朝鮮半島や北東アジアの情勢に対し、率直な意見交換を行う機会になると期待する」と語った。
 これに対し、劉氏は「昨年11月以降、3回目のソウル訪問だ。(双方が)頻繁に会っているというのは両国関係の緊密さを裏付ける」と評価した。
 劉氏は21日午後、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官ともそれぞれ会談し、22日に帰国する。

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