講演するシュミット会長=31日、ソウル(聯合ニュース)
講演するシュミット会長=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米グーグルのシュミット会長は31日、ソウル大で講演し、学生らに起業や革新などについて語った。
 シュミット氏は「3人だけいれば起業を試みることができる。アイデアがあれば今、左と右に座っている人を説得してください」と述べた。また、「新規参入する際の障壁が過去より低くなり、大学時代は起業するのに最も良い時期」と呼びかけた。
 シュミット氏は起業したばかりの会社が成長するための条件として、「忍耐心のある投資家」を挙げ、「短期間で結果を出せとの注文は実効性がなく、長期的な観点で10年待てる忍耐心が必要」と説明。その上で、「忍耐心のある最高の投資家は皆さんのそばで精神的に支援している家族」と強調した。
 シュミット氏は講演時間の半分以上を学生からの質問に答えることに費やした。学生からは進路の悩みからグーグルへの「苦情」などさまざまな声が上がった。グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」とサムスン電子が決別する可能性を聞く質問には「決してそんなことはない。強力なモバイルプラットホームを構築し、より多くの顧客にサービスを提供するのがグーグルの目標だからだ」と答えた。アンドロイド搭載の携帯電話はホーム画面の着せ替えが難しいとの指摘には本人の携帯電話を取り出し画面を変えて見せ、「複雑ではない」と主張する場面もあった。
 講演には開始前から約700人の学生が駆けつけ、定員400人の講堂が30分前に満員となる盛況ぶりをみせた。階段に座ったり、講堂の後ろで立ったままで著名人の声に耳を傾ける学生もいた。大学側は講堂に入れなかった学生のため、外部に設置されているスクリーンで講演を中継した。

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