【ソウル聯合ニュース】韓国の統計庁が30日に発表した高齢者統計によると、65歳以上の高齢者数が初めて600万人を突破した。生産可能人口(15~64歳)6人が高齢者1人を扶養している計算だ。少子化が進めば、2050年には生産可能人口1.4人が高齢者1人を扶養することになる。
 ◇総人口の12.2%が高齢者 急速に進む高齢化
 今年の高齢者数は613万7702人となり、総人口の12.2%を占めた。高齢者数は2025年に1000万人を超え、50年には1799万1052人となり、総人口の37.4%に達するとみられる。
 11年時点の高齢者の期待余命は男性が17.4年、女性が21.9年と、女性が4.5年長かった。高齢者の死亡原因の1位はがんだった。
 離婚と再婚件数は男女共に急増した。12年の離婚件数(11万4316件)のうち、高齢者は6791件で、2005年(3505件)に比べて約1.9倍増えた。高齢者の再婚件数は3361件となり、同年(1979件)比で約1.7倍増加した。
 親の老後について、「家族が面倒をみなければならない」と考える高齢者の割合は36.6%で、08年の48.1%から低下した。「親が自ら解決しなければならない」と回答したのは22.3%で、同年の16.5%から上昇した。
 ◇経済活動参加率30.7% 
 12年の高齢者の経済活動参加率は30.7%となり、前年比で1.2ポイント上がった。性別では男性(41.6%)が女性(23.0%)より18.6ポイント高かった。
 高齢層(55~79歳)10人のうち6人は就職を希望し、主な理由は「生活費のため」(54.8%)だった。
 12年に60歳以上の就業者の給与は全体を100とした場合、77.7にすぎなかった。高齢者世帯の月平均の消費支出は165万6000ウォン(約15万円)だった。食料品・非酒類飲料(20.5%)の割合が最も高かった。
 国民基礎生活保障(生活保護)の受給者130万人のうち、高齢者が占める割合は28.9%だった。
 高齢者のインターネット利用率は24.4%、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用率は27.3%となり、それぞれ前年の22.9%と24.6%より増えた。 

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