【ソウル聯合ニュース】2000年の南北共同宣言(6・15宣言)記念行事の南北共同開催をめぐり、北朝鮮側の6・15共同宣言実践委員会が来月3日、北朝鮮・開城で共催のための実務接触を韓国側委員会に提案した。
 韓国側委員会は30日、ソウル市内の委員会事務所で記者会見を開き、韓国側委員会が提案した実務接触について北朝鮮側から29日にこのような内容の返信を受けたことを明らかにした。
 韓国側委員会は28日に記念行事共催のための実務接触を北朝鮮側に提案していた。
 北朝鮮側は返信で「われわれの関係機関と連携し今回の合同行事のための実務接触と行事に参加する南側代表団の開城訪問に必要な通信、通行、身辺安全などすべての便宜を保障する」と主張した。
 ただ、北朝鮮側は断絶した南北間の軍通信回線の回復や、通行手続きに関する政府当局間協議が必要だとする韓国側委員会の要請には何も回答していない。
 これを受け、韓国側委員会は北朝鮮側に軍通信回線の回復とともに必要手続きのための当局間協議の必要性を強調し、通常1週間前までとされる北朝鮮住民との接触申請などの承認手続きを踏まえ、実務接触の日程を6月5日に修正して提案し、統一部にも訪朝申請を行った。
 だが、韓国政府は同委員会の開城での実務接触について、当局間実務会談開催が先であるとの考えから、申請を事実上不許可にする方針を示した。
 統一部当局者は、北朝鮮が当局間実務会談に応じない一方、民間団体に訪朝を呼びかけたことに不快感を示し、「韓国社会の分裂を企図するやり方はこれ以上通じないことを明らかにしなければならない」との考えを示した。 

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0