【パリ、世宗聯合ニュース】フランス・パリで開催中の経済協力開発機構(OECD)閣僚会議に出席している韓国の玄オ錫(ヒョン・オソク)経済副首相(企画財政部長官)が29日、日本の量的緩和を批判した。
 会議のセッションで司会者から日本の「アベノミクス」に対する韓国政府の意見を尋ねられると、「構造改革と実体経済、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の改善に役立たない量的緩和は持続可能な成長を保障しないため『砂上の楼閣』のようだ」と批判した。
 玄氏は日本の量的緩和が韓国をはじめとする近隣国に為替変動性の拡大という副作用をもたらしていると指摘した上で、「グローバル資本の流出入の変動性を大きくすることは新興国だけでなく先進国のマクロ健全性を損ない、実体経済にも否定的な影響を与える恐れがある」と述べた。
 また世界金融危機後に主要国が取っている量的緩和策の効果について、「冷静に省察する必要がある」と提起した。

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