【ハノイ聯合ニュース】フィリピンのテレビ局ABS-CBNとAFP通信などは31日までに、フィリピン軍が空軍力の増強に向け、韓国製攻撃機FA50を12機導入する計画だと報じた。フィリピン大統領宮の報道官の話として伝えた。
 同報道官によると、FA50の導入は軍装備の近代化事業の一環という。FA50は訓練や迎撃など基本的な任務だけでなく、搭載カメラを活用した偵察任務にも投入される予定だ。南シナ海の領有権を争う中国との対立が高まる中での増強のため、注目を集めている。
 同報道官は韓国側と本格的な交渉に乗り出す予定で、まず2機を導入し、操縦士が訓練できるようにする方針と明らかにした。
 また、フィリピン国防省の報道官はFA50について、フィリピンの要求条件に合い、費用も低価格のため購買を進めていると説明した。
 フィリピン政府はFA50導入の予算として計189億ペソ(約423億円)を編成したという。大統領宮の報道官は南シナ海で領有権を争う中国を意識し、戦闘機の導入は特定の国を狙ったものだと強調した。
 ABS-CBNは、1機当たりの価格は12億5000ペソで2013年までに引き渡される予定だと伝えた。
 FA50は韓国製の超音速訓練機T50を改造した機種。探知距離100キロのレーダーを搭載し、マッハ1.5の速度で飛行できる。空対空、空対地ミサイルや機関砲、合同精密直撃弾(JDAM)など誘導兵器も装着可能だ。 

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