【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制が安定的に権力を掌握したため、朝鮮半島の地政学的リスクが減ったとの分析が出た。
 韓国国際金融センターによると、英シンクタンクのオックスフォード・アナリティカは金第1書記への権力委譲が安定的に行われ、韓国と北朝鮮間の軍事的衝突で緊張が高まる可能性は低いと予想した。
 北朝鮮は来年に金第1書記体制の権力強化と実験的な経済改革を続け、過度な中国依存からの脱却を図るとも予想。韓国、ロシア、米国、日本などに慎重にアプローチすると見通した。
 そのため、来年の下半期(7~12月)には北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議が再開されると予想した。
 米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も、北朝鮮の指導部に脅威を与えられる強い挑戦者はおらず、内部の権力闘争が北朝鮮政権を不安定にする可能性も低いと指摘。「北朝鮮リスクが弱まった」と評価した。
 ただ、対米交渉力を強めるための挑発で、南北間で緊張が続く可能性はあるとした。
Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0