【ソウル聯合ニュース】韓国と日本の大型文化交流イベント「韓日交流おまつり」が3日、ソウルの総合展示場・COEXで開催された。
 同イベントは両国の国交正常化40周年を記念する「韓日友情年」の2005年に始まり、今年で8回目。両国のボランティアが多数参加する「草の根の交流」として知られている。イベントは両国でそれぞれ行われ、日本では先月29日から今月2日まで東京で開催された。今年は独島の領有権をめぐる両国関係の冷え込みで開催を危ぶむ声も出たが、例年通りの盛り上がりを見せた。
 公式行事は韓国国立国楽管弦楽団の公演で幕を開けた。文化体育観光部の郭ヨン鎮(クァク・ヨンジン)第1次官はあいさつで、「韓日交流おまつりは両国の文化に対する理解と友好を深める上で大きな役割を果たしている」と強調。「今年も昨年に続き福島県など被災地の団体が参加している。こうした方々の公演は見る人に大きな感動を与え、両国民の友情をさらに深めてくれると確信している」と述べた。
 イベントは3部構成。ピアニストの西村由紀江さんと韓国のジプシーバイオリニストKoNさんによる共演をはじめ、スパリゾートハワイアンズ(福島フラガール)公演、秋田竿燈まつりや青森ねぶたなど日本を代表する祭りのステージ、東京・文化服装学院のファッションショーなどが開かれた。
 今年は両国の地方自治体のブースだけでなく、バンダイコリア、韓国三菱商事、ロッテJTBなど企業のブースも多数設置された。また、食べ物体験、伝統衣装の試着、伝統遊び体験なども行われ、来場客を楽しませた。両国のカップラーメンを安く販売する「カップラーメンの世界」では用意した品物がすぐ売り切れる人気ぶりだった。
 会場を訪れた辛アラさん(29)は「政治は政治。日本のいろいろな文化を体験できて楽しかったです。来年もまた来たいです」と話した。

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