李健熙会長(左)と夫人の洪羅喜氏=(聯合ニュース)
李健熙会長(左)と夫人の洪羅喜氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の上場会社の大株主と特殊関係者が保有する株式の価値を9月28日の終値で評価したところ、サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が10兆8558億ウォン(約7620億円)で最も多いことが分かった。財閥専門サイトの財閥ドットコムが2日、明らかにした。
 李会長の株式価値は1月2日時点に比べ22.2%増加した。3.38%の株式を保有するサムスン電子株が、スマートフォン(多機能携帯電話)の好調を追い風に大幅上昇したため。
 李会長夫人の洪羅喜(ホン・ラヒ)サムスン美術館リウム会長(1兆4578億ウォン)は、保有株式の価値が初めて10位に入った。長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子社長(1兆1312億ウォン)も合わせ、李会長の家族が保有する上場会社の株式価値は13兆4448億ウォンに上る。
 保有株式価値が2番目に高かったのは鄭夢九(チョン・モング)現代・起亜自動車グループ会長で、年初の調査より12.9%多い7兆3497億ウォンだった。3位は鄭会長の長男の鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自副会長で3兆4026億ウォン。
 一方、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長の株式価値は1兆8991億ウォンと17.8%の大幅減となり、順位は年初の4位から6位へ後退した。グループ会社の資金横領の罪で起訴されたことが響き会社の株価が下がったほか、一部の株を売却したためだ。
 年末の韓国大統領選に無所属で出馬する安哲秀(アン・チョルス)氏は年初に23位だったが、今回は79位だった。安哲秀財団に拠出するため株式の一部を売却した結果、保有株式価値が2222億ウォンに減少した。
 大きく躍進したのは、芸能プロダクションのYGエンターテインメント、梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク)代表。所属歌手PSY(サイ)のヒット曲のおかげで、保有する株式価値が年初比161.8%増の3402億ウォンを記録した。順位を130位から49位に上げ、SMエンタテインメントの李秀満(イ・スマン)会長を抜いた。李会長も株式価値が2622億ウォンに拡大したが、順位は年初の87位から64位に上昇するにとどまった。

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