【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が先端技術の産物として宣伝してきた「主体鉄」が製品供給不足で、内部から失敗作だという評価を受けているようだ。韓国の対北朝鮮人権団体「良き友人」が27日に伝えた。
 「主体鉄」はコークスの代わりに無煙炭を使う。鉄鉱石、石灰石などと一緒に溶鉱炉に入れ、高純度の酸素を取り込み生産した鉄で、北朝鮮は「主体鉄生産が大々的に行われれば人民経済発展に莫大な利益をもたらす」と公言してきた。
 「良き友人」が運営する北朝鮮研究所のニュースレターによると、北朝鮮のある党幹部は「(期待していた)半分も生産できていない」とし、「党としても見過ごせず責任を問い、多くの技術者を捕まえた」と伝えた。
 また別の党幹部は、昨年小さな炉で主体鉄の生産実験に成功したが、「実際の大きさの炉では当然誤差が生じる」とし、そのため鉄を輸入に依存し平壌の10万戸住宅建設完工時期も見通しが立たないほど遅れていると話した。
 同ニュースレターは咸鏡南道・咸興の2・8ビナロン連合企業所と興南肥料連合企業所も期待した量の「主体繊維」と「主体肥料」を生産できず、供給が不足しているとした上で、北朝鮮の「自立的民族経済路線の三つの柱」は全てその役割を果たす気配がないと評価した。
hirata@yna.co.kr
Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0