【ソウル聯合ニュース】青瓦台(大統領府)高官は29日、一部環境団体などが原子力を核と規定し、「反原発」を主張していることについて、原発は核物質の除去に役立つと反論した。
 同高官は同日、報道陣に対し、世界には核兵器12万6000発以上を製造できる高濃縮ウラン(HEU)とプルトニウムがあると指摘。これら核物質は土に埋めることができないので、原発で燃やすのが確実な除去方法とした上で、「原子力発電は必要だ」と主張した。
 今回の発言は26~27日に開かれたソウル核安全保障サミット中、環境団体や市民団体が「反原発」を掲げデモを開いたことに対する批判とみられる。
 さらに同関係者は米国とロシアが過去10年間に軍縮をする過程で、米国が核弾頭から取り外した高濃縮ウランの半分以上を原発の燃料として使用したと指摘。このため原油価格が上昇したにもかかわらず、原発の価格が上がらなかったと述べた。

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